世界各地のクラフトビール展示販売中。
お腹の中で世界旅行ができます。ベルギー、ドイツ、イギリスからアメリカに渡り、タヒチで一休み。
途中、日本が恋しくなったらベアード、強羅、湘南ビール・・・・。
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5000年の歴史を持つビール
紀元前3000年頃にメソポタミア(現在のイラクの一部)で、パンが雨などによって水浸しになり、偶然発酵したことで、ビールが誕生したといわれています。
「ビール」の語源は、ラテン語で「飲む」を意味する「bibere(ビベール)」が由来であるという説や、ゲルマン語で「大麦・穀物」を意味する「beuro(ベウロ)」が由来であるという説もあります。いずれにしても、ヨーロッパ周辺で誕生した言葉が由来になっているそうです。
現在、100種類以上もスタイルがあるので、まずは代表的なものを覚えるのがおすすめです。
よく飲まれるラガータイプ(下面発酵ビール)や暑い国のビールは「すっきりしたのど越し」が特長なので、低温(3~8℃前後) のほうが美味しく飲めます。エールタイプ (上面発酵ビール)、ランビック(自然発酵ビール)はフルーティーな香りがするものが多く、低温では香りが弱くなるので、常温(10℃~15℃野菜室の温度ぐらい) の方が味が良くわかり美味しく飲めることが多いです。
ヴァイツェン(Weizen)
南ドイツ発祥のビアスタイルで、小麦麦芽を50%以上使用したエールビールです。特徴は、盛り上がる泡とバナナやクローブを思わせる香りがあり、苦味をほとんど感じないことで、酵母をろ過していない濁りのある「ヘーフェヴァイツェン」を指すことが多いです。
それ以外に、酵母をろ過した「クリスタルヴァイツェン」、焙煎した大麦麦芽を使った液色が濃い「ドゥンケルヴァイツェン」、アルコール度数が高く、冬に飲まれることが多い「ヴァイツェン・ボック」などのビアスタイルがあります。
ベルジャンホワイト(Belgian White)エールタイプ
ベルギーのヒューガルデン村で14世紀から醸造されていたビール。小麦(もしくは小麦麦芽)を原料の50%以上使用したエールビールで、コリアンダーとオレンジピールを使用し、その風味が特徴的。
同じ小麦を使ったヴァイツェンの方は コリアンダーなどの風味づけがされていません。。
IPA(India Pale Ale)エールタイプ
インディアペールエールの略称で、 18C末、インドがイギリスの植民地だったころに、インドに滞在するイギリス人にペールエールを送るために造られた。海上輸送中に傷まないよう、防腐剤の役割を持つホップを大量に投入したため、香りと苦みが非常に強い。
ヘイジーIPA
従来の製法よりも遅いタイミングで大量にホップを追加投入することで様々な成分が濁りをもたらし、ジューシーでトロピカルなテイストに仕上がった、現在最も人気なスタイル。
ダブルIPA:既存のIPAよりもさらにホップなどを2倍に増やしたスタイル。7~8%台が主流。
トリプルIPA:さらに3倍近くに増やしたスタイル。10%のものもあり非常にアルコール度数が高い。
セッションIPA:逆に度数を下げ5%やそれ以下にすることで飲み疲れないように設計されたIPA。
ベルジャンIPA:ベルギー酵母由来のスパイシーな後味を宿したIPA。
ブリュットIPA:液に残る残糖を極端に分解した、辛口白ワインにも似たテイストが名前の由来。
ウェストコーストスタイルIPA:アメリカ西海岸で生まれ、クリアなゴールデンカラーで苦みが強く、ホッピーなIPA。
ペールエール(PaleAle)
イギリス発祥の金色〜銅色のビール。ホップやモルトの豊かな香りが特徴。
アンバーエール(Amber Ale)
明るめの銅色~茶色のアメリカのエールビール。アメリカ品種のホップを使用し、ホップ由来の強めの苦みと香りが特徴。カラメルっぽい香ばしい麦の香りも。
バーレイワイン(Barley Wine)エールタイプ
バーレー(大麦)を用い、通常6カ月~数年かけて熟成しワインに近いアルコール度数を持つビール。 フルーティな香りと熟成香が特徴。黄褐色や琥珀色~銅色。「バーレイ(=大麦)ワイン」の名の通り、ワインのようにアルコール度数が高く、フルボディのビールです。麦芽風味が強く感じられ、モルト由来の甘みを楽しむことができます。数年熟成して楽しむことができ、ワイングラスで飲みたい一品です。
スタウト(Stout)エールタイプ
ロンドンのパブで考案されたポーターというビールの改良版。考案者はアイルランドのギネスビール創業者、アーサー・ギネス氏。 香ばしいナッツやチョコレート、コーヒーのような香りが特徴の黒系のビール。
アルコール度数の高い「インペリアルスタウト」、乳糖を加えた「ミルクスタウト」、牡蠣のエキスを加えた「オイスタースタウト」などもあります。
ゴールデンエール(Golden Ale)
名前の通りきれいな黄金色をしたビール。柑橘系の爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴。 1980年代、若者にビールファンになってもらうために大量生産のラガーに対抗したエールビールとして造られたという説もある。和食や白身魚など、シンプルな味付けの料理に良く合います。
サワーエール(Sour Ale)
主に乳酸菌などのアルコール発酵により酸をつくる菌を用いて併用して造られる酸っぱいビール。フ ルーツを同時に用いて発酵・熟成するものや、フルーツフレーバーのシロップを入れて飲むものもある。野生酵母を使うもの(ベルギー/ランビック等)がこのスタイルに含まれることも大きな特徴の一つ。
フルーツビール(Fruit Beer)
ビールの色も色々、発酵も上面のものと下面があります。醸造の途中でフルーツやフルーツシロップを投入して造られる、フルーツ香が特徴のビール。 ベルギーでは伝統的に造られてきたスタイルで、副原料にチェリーやレモン、フランボワーズなどを使用する。日本の地ビールでも各地の特産物などを使用したものが多い。甘口のフルーツビールは、デザートのお供として食後に楽しむのもおすすめです。
セゾンビール(Saison)
ベルギーで昔から造られていたビール。農家が夏に農作業をする間喉の乾きを潤おせるよう、冬から春先にかけて造っていた。農家の自家製ビールなので、各家庭によって味が少しずつ違っている。やや酸味を感じほんのりフルーティーな味わい。現在は様々な解釈で多種多様なセゾンビールが造られている。「セゾン」=「季節」の意味。フランスでは「ビエールドギャルド(=貯蔵ビール)」と呼ばれます。セゾン酵母由来のフルーティーな香りと喉越しの良さが特徴。比較的飲みやすいものが多いですが、醸造所によってその味わいは様々あり、造り方も上面も下面もあるようです。
ラオホ(Rauch)
町全体が世界遺産に登録されているバンベルグ(ドイツ)発祥のビール。ラオホはドイツ語で「煙」を意味する通り、ブナの木などでスモークした燻製麦芽を使用している。 スモーキーな香りとややモルトの甘味もあり個性的なビールだが、飲んでいく内にくせになるような味わい。
醸造も上面のものと下面のものがある。
ピルスナー(Pilsner)
チェコのピルゼンで誕生した、黄金色のビール。ボディが軽くてドライ。
シュバルツ(Schwarz)
ドイツ語でシュバルツは「黒」という意味。 ラガービールのシュバルツは見た目によらずすっきりとした味わいで、コーヒーやチョコレートのようなアロマとほんのりロースト麦芽の香ばしさを感じる。ドイツの詩人ゲーテはシュバルツをよく好んで飲んでいたそうです。下面発酵の黒。